November 23, 2022

荀彧は畏まって頭を垂れた

 荀彧は畏まって頭を垂れた。残るブレ幅は胡軫との直接戦闘のみ、ならば俺次第だ。食事と治療を終えると騎兵団に出撃命令を下す、荀彧もここからは同道する。

「張遼、北瑠、註冊公司 新汲へ夜明けまでに移動をするぞ!」

「任せろ、島将軍は後衛としてついて来てくれ。前衛出るぞ!」

 半数の千騎がまず出発して行った、二つに分ける理由は戦術的な話であって実はそこまで重要じゃない。移動しながら荀彧と意見交換でもしておくか。

「正直なところ胡軫との戦、ぶつかれば負ける気はしていない」

 ということは何を言いたいのかと短く思案し「引き返せない状況を作るのでしたら、陳葦らに散兵攻撃を行わせるのがよろしいかと」それは集団での攻撃ではなく、ハラスメント攻撃にほど近い。

 邪魔をするためにそうしたら、現場では防御と反撃をするな。胡軫の性格ならば逆に攻撃を仕掛ける為に動くまでがセットか。そうなれば林に潜伏させている奴らは早晩散り散りになり討ち取られてしまう危険性が高い、それを回避するためにはこちらもリスクをとる必要があるな。

「許の部隊、どこまで削ることが出来る」

 少なすぎれば許が不意の陥落をしてしまう危険性を産んでしまうし、多ければその遊兵のせいで潜伏部隊に思い切った指示が出せない。こいつは賭けだ、どちらに転ぶかなど誰にも分らんぞ!

「文聘殿の正規兵二千、これを全て投入の後に城門を閉ざし三日ならば陳紀殿が成り立たせてくれるでしょう」

「三日もかけるつもりはないし、俺はここで部将の一人とて失うつもりもない。許の部隊も動かすぞ」

「徐太守、このまま待機をしているでしょうか?」 そこがグレーゾーンだ、三日あれば汝南から許に軍勢を進められるからな。目を閉じて博打を行って良いのは己の命までだぞ。どちらとも言えない、だが目的は胡軫を撃破することだ、どうする。

「我が君、公達殿に早馬を送り、残敵掃討を切り上げて許へ急行してもらってはいかがでしょう? さすれば王方は取り逃がすことになるでしょうが、無防備な状態が短くて済みます」

 強行軍をかければ二日あれば辿り着くか! 水上部隊を取り逃がしたとてこれといった不都合は少ない、場当たり的な命令で呆れられるぐらいだな。

「よし軍令だ、俺の名前で荀攸殿に伝令を出せ。全ての不都合は俺が引き受ける」

「畏まりました。公達殿により良い案があればそうなさるでしょう、直ぐに早馬を仕立てます」

「こちらは許に寄るぞ、待機をかけておくようにそちらにも伝令を走らせるんだ」

 初期の計画案など概要でしかない、西部の華雄が上手いこと嵌りそうな状況になったならこの方が有利だ。一事が万事これでは部下はついてこないかも知れんが、俺は自分の判断を信じる。三時間も移動すると真夜中に許城へと入る。待機命令が出されていたので文聘が出迎えに立っていた。

「将軍、麾下の軍兵二千、待機をさせています」

「よし、文聘は直ぐに出撃し新汲西の境界で武装待機に移れ。夕方あたりに出番が来るはずだ、集団を保ち先行している潜伏部隊の糾合を行え」

「旗印、でありますね。承知致しました、銅鑼を多めに抱えてきましょう」

Posted by: Watts23 at 03:49 PM | No Comments | Add Comment
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